国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中で、11月に地球へ帰還する予定の星出彰彦(ほしで・あきひこ)飛行士(52)が28日、オンラインで日本の報道陣と会見し、自身3度目となる宇宙での滞在について「多くの場面で(他国の飛行士ら)みんなと笑えたのが印象に残っている」と振り返った。
米商務省が28日発表した2021年7~9月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、年率換算で前期比2・0%増だった。プラス成長は5四半期連続。ただ新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の拡大などが響き、伸び率は4~6月期の6・7%増から縮小し、景気回復の勢いが大幅に減速した。
欧州中央銀行(ECB)は28日に理事会を開き、大規模な金融緩和を維持することを決めた。新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念は消えず、景気下支えを続ける必要があると判断した。政策金利も据え置くことを決めた。
政府は28日、新型コロナウイルス感染症対策分科会を持ち回りで開き、東京都など27都道府県での大規模イベントに求めている観客数1万人の上限について、11月1日から解除する方針を決めた。野球やサッカーなどのスポーツや音楽ライブといった大声を出すイベントでも、数万人単位の観客を入れて開催できるようになる。
【北京=三塚聖平】岸田文雄首相が東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合で香港、新疆(しんきょう)ウイグル自治区の人権状況などについて言及したことについて、中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は28日の記者会見で「日本の指導者は多国間の場所で公然と事実を無視した中傷外交を行い、中国の内政を理不尽に干渉した」と非難した。既に日本側に対して厳正な申し入れを行ったことを明らかにした。
日本政府は、いわゆる徴用工問題について、1965(昭和40)年の日韓国交正常化に伴う請求権協定により、個人の補償も含め解決済みとの立場を一貫してとっている。韓国側の対応は「国際法違反」だとし、韓国側に早期の解決策を提示するよう求めている。
トヨタ自動車は28日、SUBARU(スバル)と共同開発したスポーツカーの2代目となる新型車「GR86(ハチロク)」を発売した。希望小売価格は279万9千円から。販売目標は月700台。
フリーマーケットアプリ大手のメルカリは28日、物流事業を担う100%子会社のメルロジを同日設立して物流事業に参入したと発表した。メルカリのアプリに出品した商品の発送拠点の新設や、梱包(こんぽう)せずに商品を発送する新サービスなどを行う。発送の利便性向上で新規利用者を増やすことなどが狙い。
ソニーグループは28日、令和4年3月期の業績予想を上方修正し、本業のもうけを示す営業利益が1兆400億円になると発表した。会計基準変更のため単純比較できないが、営業利益が1兆円の大台に達するのは初めて。また、半導体大手の台湾積体電路製造(TSMC)の日本進出に関し、工場新設や運営に協力を検討していることを明らかにした。
JR東日本は28日、令和4年3月期の連結業績予想を引き下げ、最終損益が360億円の黒字から1600億円の赤字(前期は5779億円の赤字)に転落するとの見通しを発表した。赤字は2年連続。新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言の長期化などで、鉄道の利用が振るわなかった。
日本製鉄の橋本英二社長は28日、トヨタ自動車と中国鉄鋼大手の宝山鋼鉄を特許権侵害で提訴したことについて、知的財産を守るにはやむ得ない措置だとの認識を示した。「(提訴は)全く迷わなかった。科学的に分析をして、相手が認めないなら提訴しかない。社長として合理的に判断した」と強調した。日本鉄鋼連盟会長としての記者会見で語った。