【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権には南北通信の再開を表明して対話攻勢を仕掛ける一方、バイデン米政権には「敵視政策」を批判し、対話の提案を蹴るという米韓で態度を使い分ける戦略に出た。国内の経済事情が切迫している上、北朝鮮に融和的な文大統領は残る任期がわずかで、先に韓国の取り込みを固める外交路線にかじを切った形だ。
北海道の釧路湿原を縫って走るJR釧網(せんもう)線沿線で1日、地図上に訪問した場所を塗っていくことができるスマートフォンのゲームアプリ「テクテクライフ」を使ったデジタルスタンプラリーが始まった。「ポケモンGO(ゴー)」に似ている位置情報ゲームアプリだが、実は発案自体はポケモンGOが世に送り出される前からあったという。ゲームアプリの開発関係者は「企画から7年の歳月が流れたが、このゲームが釧網線沿線地域活性化の一助となれば」と話している。
千葉県警が交通ルール啓発動画に起用したバーチャルユーチューバ-(Vチューバ-)の女性キャラクターについて、全国フェミニスト議員連盟が「性的だ」と問題視し、削除される事態に発展した。近年、公的機関による“萌(も)え系美少女キャラ”に対しては同様の批判が相次ぎ、起用の取り消しに至るケースも少なくない。キャラクターを制作した芸能事務所の女性は議連の批判に疑義を呈しており、表現の自由をめぐる論争が巻き起こっている。
来年4月から男性の育児休業制度が大きく変わる。企業が育休取得を働きかけることが義務化されるほか、同年10月からは育休を分割して取ることも可能となる。これまで伸び悩んでいた男性の育休取得が進むことが期待される一方で、「育児は女性がやるもの」といった意識は根強く、企業の取り組みもまだ低調だという現実がある。