野上浩太郎農林水産相は25日夜、会食接待問題に関する枝元真徹(まさあき)事務次官ら現職幹部6人の処分を受けて記者会見した。野上氏は「今回の事態は、農林水産行政に対する国民の信頼を大きく損なうものであることを、職員全員が真摯(しんし)に受け止めなければならないと考えている。改めて国民の皆さまに深くおわびを申し上げる」と陳謝した。
群馬大学は、高崎市在住の時代小説家、武内涼氏を講師に、無料の講演会をオンラインで実施する。3月9日午後2時~3時50分に、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で行う。
群馬県産農畜産物のブランド化を目指す県は「上州地鶏」の成分分析を行い、疲労感の軽減などに役立つアンセリンの含有量が通常のブロイラーの約1・8倍に上るとの調査結果をまとめた。コレステロールを減らす成分も豊富だった。県はデータを武器にPR戦略を加速。指定店制度を立ち上げ消費拡大を後押しする。
立憲民主党は25日の政調審議会で、令和3年度予算案の組み替え動議案を決定した。病床の確保、生活困窮者や低所得子育て世帯への給付金といった新型コロナウイルス感染症対策などに36兆円を追加計上する一方、予備費など約4・5兆円を減額する内容。共産党や国民民主党にも共同提出を呼びかける。政府提出の予算案には反対する方向だ。
日本や中国など8カ国・地域がサンマの資源管理を話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合が25日閉幕し、現行の漁獲枠を40%削減し、年33万3750トンとすることで合意した。2021年から2年間適用する。日本は歴史的な不漁に直面しており、漁獲枠削減など資源回復に向けた規制強化の実現が焦点となっていた。
利害関係者である鶏卵生産大手「アキタフーズ」グループから接待を受けていたとして、農林水産省が現職幹部6人を処分した。24日には、総務省が放送事業会社「東北新社」による接待問題で総務審議官ら計11人を処分したばかり。国の行政を担う幹部公務員の倫理観の在り方が改めて問われている。
スズキの経営トップを40年以上務め、世界的企業に育てた鈴木修会長(91)の6月退任発表から一夜明けた25日、同社本社がある浜松市の鈴木康友市長は記者団に「(退任後も)大所高所から目配せし、会長にしかできない仕事がある。一流のタイミングだ」と評価した。本人も24日夜のオンライン記者会見で「生きがいは仕事。挑戦することが人生」と語る意気軒高ぶりで、退任後も地元での存在感は続きそうだ。
自民党内での試案「選択的週休3日制」が話題になっている。これは休みが1日増える分、単純に給与が2割減るというもの。人事ジャーナリストの溝上憲文氏は「2割減を受け入れられる人がどれくらいいるだろうか。昇進・昇格の格差も問題になる。本来目指すべきは給与減無しの週休3日であり、それは十分実現可能だ」と指摘する――。
【ワシントン=塩原永久】米通商代表部(USTR)代表に指名されたキャサリン・タイ氏が25日、上院財政委員会で証言する。事前に公表された証言文によると、「中国はライバルであると同時に世界的な課題対処で協力を必要とする桁外れの国だ」と述べ、競争と協調の両面から対中関係を築くと表明する。当面は新型コロナウイルス危機の克服と雇用回復が最優先だとし、自国労働者を保護する姿勢も鮮明にするとみられる。
与党は25日の衆院予算委員会理事会で、令和3年度予算案に関し、3月1日に集中審議を実施した上で2日に採決する日程を提案した。野党は「今後の審議を見極める」として持ち帰ったため折り合わなかった。
時計やアクセサリーの「Folli Follie(フォリフォリ)」を手がけるフォリフォリジャパン(東京)が、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたことが25日、分かった。東京商工リサーチや破産管財人によると負債総額は約13億円。新型コロナウイルスの影響で販売が落ち込んでいた。
河野太郎ワクチン担当相は25日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスワクチンの接種回数に関し、「今の時点で2回接種で準備している」と述べた。現状の接種計画では2回接種を原則としているが、1回の接種でも効果があるとの研究成果もあり、政府・与党内で1回接種を検討する動きが出ている。
松下電器産業(現パナソニック)創業者の故松下幸之助氏の長女幸子(さちこ)さんが22日午後6時50分、心不全のため大阪府守口市の病院で死去した。99歳。大阪府出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主はパナソニック特別顧問の長男、正幸(まさゆき)氏。
中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は25日、折り畳み式スマートフォンの新機種「MateX2」を中国で発売した。当初は米グーグルの基本ソフト(OS)を活用して発売するが、米国の禁輸措置で更新版が使えなくなる可能性があるため、4月以降は独自OS「鴻蒙」(英語名ハーモニー)に切り替える方向だ。