アサヒグループホールディングスから2021年に分社化し、飲料や食品領域の国内事業を統括するアサヒグループジャパン。グループ内にアサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品など16社の企業を有する。同グループで、2023年5月に発足したのが「ジェネレーティブAI『やってTRY』プロジェクト」。ジェネレーティブAI(生成AI)をグループ各社の社員が実際の業務で試し、結果を社内で共有する取り組みだ。非IT企業の同社が、なぜ全社的なジェネレーティブAIの浸透を図っているのか。そして、どんな成果が生まれているのか。同プロジェクトをリードするData & Innovation室長の深津智威氏に聞いた。
今では年に1度も宅配便の世話にならない人は皆無といっていいが、この歴史は1976年に小倉昌男・ヤマト運輸社長が始めたサービスから広まった。同氏は当時無謀だと言われた「翌日配送」のシステムをどうやって実現させたのか。
2040年、法務・知財部門でAI・リーガルテックはどのように活用され、人間はどのような仕事を担っていくのか。桃尾・松尾・難波法律事務所のパートナー弁護士でAI・契約レビューテクノロジー協会の代表理事でもある松尾剛行氏が、法務・知財担当者の未来像を語る。
エネルギーや原材料をはじめとした物価高騰を受け、企業間取引のプライシング(価格設定)に注目が集まっている。どうすれば自社の商品やサービスを「買い叩かれない」で、「きちんと利益を出す」ことができるのか。本連載では、日本企業が陥りがちなケースを分析しつつ、12業界にわたる成功事例や値上げ交渉の秘訣など、B2Bプライシングのノウハウを専門家が一挙公開した『プライシング 戦略×交渉術――実践・B2Bの値決め手法』(下寛和著/日経BP)から内容の一部を抜粋・再編集。 第1回では、八百屋のタイムセールや海外のバザールで行われる「相対取引」を引き合いに、硬直的なB2Bプライシングの非合理な面を指摘。見直しを進めて業績向上を図るための発想転換を呼びかける。
昨年4月以来、国軍と準軍事組織「迅速支援部隊(RSF)」による内戦が続いているスーダンで、多くの女性が性的暴力の被害にあっている。
2023年夏の全国高等学校野球選手権記念大会(以下「甲子園」)で実に107年ぶりの優勝を果たした慶應義塾高等学校。その偉業とともにメディアをにぎわせたのは、自由な髪形、プレー中の笑顔、さらには選手たちから聞かれる「エンジョイベースボール」の言葉など、従来の高校野球の固定概念を覆す発言や行動の数々だった。同校野球部の森林貴彦監督は、「勝利至上主義」の高校野球界に疑問を呈し、「成長至上主義」を指導理念に掲げる。2015年の監督就任以来、どのような思いでチームを変革し、高校野球の根強い“常識”を打ち破ろうとしてきたのか。(前編/全2回)