日本企業は21世紀に入り、「アメリカ型資本主義こそグローバルスタンダード」とする空気に流され、その経営原理を“漂流”させてしまった――。一橋大学名誉教授の伊丹敬之氏は、著書『漂流する日本企業:どこで、なにを、間違え、迷走したのか?』(東洋経済新報社)において、日本企業の成長が停滞した根本的な原因を指摘する。前編に続く本記事では、日本企業が忘れ去ってしまった従業員主権の原理と本質、そのモデルケースとなる高収益企業「キーエンス」の経営手法について聞いた。(後編/全2回)
2009年度に過去最大の赤字を計上したことを契機に始まった日立製作所の事業構造改革。多くの事業を入れ替えるポートフォリオの見直しは何を目的に行われたのか。
不確実性が高まるなか、未来予測に基づくビジネスがますます困難を極める現在。一方で、世界は地球温暖化や人口問題、エネルギー問題、国際秩序の変容といったさまざまな難題に直面しており、そこには間違いなく未来を拓く「商機」が潜んでいる。本連載では『グローバル メガトレンド10――社会課題にビジネスチャンスを探る105の視点』(岸本義之著/BOW&PARTNERS発行)から、内容の一部を抜粋・再編集。起業や新規事業の創出につながる洞察を得るべく、社会課題の現状を俯瞰・分析する。 第6回目は、飛躍的成長を遂げた中国の今後を占いつつ、国家間パワーシフトが「経済」によって引き起こされている現状と今後を読み解く。
JBpress/Japan Innovation Reviewでは3月25日(月)、顧客体験価値を最大化するマーケティング&セールス戦略をテーマに「第12回 マーケティング&セールスイノベーションフォーラム」を開催します。元日本コカ・コーラCMO和佐 高志氏やパナソニック コネクト関口 昭如氏、Nexal代表取締役上島 千鶴氏など登壇。DX時代の営業とマーケティング組織に必要な戦略について考察します。
米アップルが、米エピックゲームズ(Epic Games)の欧州連合(EU)域内における開発者登録を停止していた問題で、アップルがこの措置を撤回した。
「ザ・ガーディアンズ-第1期-」の最終回では、書籍『ワールドクラスの経営』(橋本勝則氏、昆政彦氏との共著 )で、“ワールドクラス”のグローバル企業の行動原理や組織の設計思想を解き明かし、「ファイナンス」「HR」「リーガル」「テクノロジー」のコア・ファンクションの在り方を体系化した日置圭介氏にホストをお務めいただます。ゲストにお招きするのは、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授です。日本と世界のエクセレントカンパニーを分析し続けてきた両名が、「真のグローバル企業=ワールドクラス」へと脱皮するために日本企業に求められる各部門・機能の在り方、進化の方向性を徹底的に考察。
日本の大企業は、従業員よりも株主を偏重し、本来必要な投資を怠る経営に変わってしまった──。一橋大学名誉教授 伊丹敬之氏は、2023年12月に出版した『漂流する日本企業:どこで、なにを、間違え、迷走したのか?』(東洋経済新報社)において、バブル崩壊以降「漂流」を続ける日本の大企業に警鐘を鳴らしている。日本企業は「失われた30年」で何を見誤ったのか。その結果、どのような事態をもたらしたのか。前編となる本記事では、伊丹氏が問題視する日本企業の行き過ぎた投資抑制や、それによって引き起こされた「負のサイクル」について話を聞いた。(前編/全2回)