本格的な社史編纂(へんさん)が始まってからおよそ150年。社史は毎日のように刊行され、現在、年に200点くらいが出ている。今や国内の7000社が延べ1万8000点を刊行し、日本はその数において世界でも類を見ない「社史大国」になった。社史をひもとくと、有名企業の意思決定に入り乱れる人間模様や、「あり得ない!」と叫びたくなるようなユニークなひらめきが詳(つまび)らかに記されている。本連載では社史研究家の村橋勝子氏が、小説顔負けの面白さに満ちた社史を「意外性」の観点から紹介する。
デジタルテクノロジーの進化の波は、あらゆる業種に押し寄せている。保険業界も例外ではない。オンラインのみで完結するインターネット専業生命保険会社はすでに多くの人にとって選択肢の1つとなった。最近では、スマートフォンで自身の健康を管理することで保険料が変動する保険なども話題になっている。生成AIの普及でデジタル化に新たな潮流が生まれつつある今、第一生命ではどのようなデジタル施策を進めているのか、同社でDX推進を担う江口武彦氏に聞いた。
未だ大企業が抜け出せない官僚主義。変化の激しい時代にあって、イノベーションの創発によって成長し続ける企業へと進化するには、どんな組織改革が必要なのか? 本連載では、世界で最も影響力のある経営思想家の1人、ロンドンビジネススクール客員教授ゲイリー・ハメル氏による『ヒューマノクラシー ――「人」が中心の組織をつくる』(ゲイリー・ハメル、ミケーレ・ザニーニ著/英治出版)から、内容の一部を抜粋・再編集。 第5回は、第4回に続きハイアールに注目し、同社を構成する小規模な事業体(ME:マイクロエンタープライズ)の目標設定や社内契約について紹介する。
ChatGPTの出現で一気に身近な存在となった生成AI。仕事への活用が進む一方で、「もっと効果的な使い方はないか」と暗中模索する人は多い。経営共創基盤(IGPI)共同経営者(パートナー)の坂田幸樹氏は、生成AIは人間に“機能拡張”をもたらす有力なツールと位置づける。『機能拡張 テクノロジーで人と組織の可能性を追求する』(坂田幸樹著/クロスメディア・パブリッシング)から内容の一部を抜粋・再編集し、生産性を高める生成AIの活用法について解説する。 第1回は、生成AIが得意とする仕事のプロセスと、人間のアナログ感覚を生かすプロセスについて紹介する。