平成5年の初当選から女性衆院議員では最多となる9期連続当選を誇る。初当選時から「首相を目指す」と公言していたが、ようやく挑戦権を得た。
政界に人材を送り出してきた「松下政経塾」出身。民放キャスターを経て平成5年に無所属で初当選した後に自民党入りした。主義・主張が近い安倍晋三前首相の信頼が厚く、安倍政権で女性初の党政調会長、歴代最長の総務相と経歴を重ねた。大量の資料を持ち帰って深夜まで目を通す勉強家だが、他人を寄せ付けぬ「一匹おおかみ」のイメージも強い。
平成5年衆院選で初当選。祖父も父も衆院議員を務めた政治家一家に育つ。名門派閥・宏池会のプリンスと呼ばれ、24年に会長に就任。外相や政調会長などの要職を歴任した。初挑戦だった昨年の総裁選に敗れたが、捲土(けんど)重来を期して立ち上がった。
米ジョージタウン大卒業後、富士ゼロックス勤務などを経て平成8年に衆院神奈川15区で初当選。祖父は一郎元農相、父は党総裁も務めた洋平元衆院議長という名家の出だが、はっきりとものを言う性格で「政界の異端児」の異名を持つ。
総裁になったらまず最優先すべきは新型コロナウイルス対策だ。コロナ対策は以下の3点に集中投資する。1つ目、スピード重視の早期発見、早期治療の徹底。2つ目、フェアな支援。働く人は一律給付、現実的公平な経済支援。3つ目、「見える化」。不安を取り除く。
私は、「日本を守る責任」と「未来を拓(ひら)く覚悟」を胸に、自民党総裁選への立候補を決意した。国の究極の使命は、国民の生命と財産、領土・領海・領空・資源、国家の主権と名誉を守り抜くことだ。今日は、19年前に日朝首脳会談が行われ、初めて北朝鮮が日本人の拉致を認めた日だ。大切な日本国民を取り戻すために、これからも党一体となって懸命に取り組んでいこう。
自民党総裁選が17日、告示され、河野太郎ワクチン担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4候補が出そろった。現役の放送作家でもあり、報道番組も手掛けた茨城大人文社会科学部の村上信夫教授(63)=メディア論=に各候補の人物像などを分析してもらった。