東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出をめぐり、国際原子力機関(IAEA)による安全性評価が行われることが決まった。国はIAEAという第三者機関による客観的な確認作業を通じて、処理水処分についても透明性を確保し、国内外からの風評被害発生を押さえ込み、廃炉に向けた工程を着実に進めたい考えだ。
再出発を誓ったばかりのみずほ銀行で20日、今年5回目となるシステム障害が発生し、みずほ信託銀行と合わせ計500店舗超で窓口の取引を一時的に全面停止した。再発防止策に取り組む中で繰り返された失態に、金融庁からも憤りの声が上がる。自浄作用に疑問符が付き、信頼回復の道のりは険しさを増している。
中国政府による新疆ウイグル自治区や香港での人権弾圧をめぐり、地方議会で政府や国会に対し、毅然とした対応を求める意見書の採択が相次いでいる。9月の各議会定例会で採択を目指す動きも広がっており、中国の人権状況に対する非難決議を見送った国会を地方議会が突き上げる構図になっている。
任期満了に伴う横浜市長選は22日、投開票される。過去最多の8人が立候補し、立憲民主推薦の元横浜市大教授、山中竹春氏(48)と前国家公安委員長の小此木八郎氏(56)が激しく競り合う展開。地元の菅義偉首相は小此木氏を全面支援しており、自民党総裁選や次期衆院選を控え、政権の行方を占う戦いとなっている。
【シンガポール=森浩】アフガニスタンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンは20日までに、政府や米軍などで勤務していたアフガン人やその家族の捜索に着手した。ジャーナリストの親族が殺害される事件も発生。タリバンは「全アフガン人の恩赦」を表明したものの、実態が伴っていない現状が浮き彫りとなり、恐怖政治復活の懸念が日増しに強まっている。
埼玉県は、地中の熱伝導率を効率的に測定できる新たな技術を開発して特許を取得した。測定にかかるコストや時間を従来の方法の半分程度に抑えることができるという。測定の作業は、再生可能エネルギーとして注目される地中熱の活用に必要で、県はエネルギー関連事業者と連携して早期の実用化を目指す。
【北京=三塚聖平】中国の立法機関、全国人民代表大会(全人代)の常務委員会は20日、1組の夫婦が3人目の子供を出産することを認める人口・計画出産法改正案や、個人情報の取り扱いを厳格化する個人情報保護法案などを可決して会議を終えた。外国の制裁に反撃するための「反外国制裁法」の香港導入に関する採決は見送られた。
新型コロナウイルス特別措置法に基づく「蔓延防止等重点措置」が20日、宮城県に再び適用された。今回は飲食店への営業時間の短縮のほか、仙台市ではすべての飲食店に酒類提供の終日停止が求められる。収益の落ち込みは避けられず、休業を余儀なくされる店もあるなど、店側からは嘆き節が聞かれた。
アフガニスタンを長く取材してきた独立系ジャーナリスト集団「ジャパンプレス」の代表、佐藤和孝氏(65)が20日までに電話取材に応じた。アフガンで権力を握ったイスラム原理主義勢力タリバンによる統治について「イランのように最高意思決定機関を据えた政教一致の体制を想定しているのではないか」と今後の見通しを語った。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、菅義偉(すが・よしひで)首相が、経団連など経済3団体を相次いで訪問し、テレワークの徹底を要請した。首相が自ら出向くことで危機感を示した格好で、各団体も改めて会員企業に周知する方針だ。しかし、現場では「既にやれることはやっている」と冷めた声も多い。本当に工夫の余地はないのか、各社には改めて業務を見直すことが求められている。
みずほフィナンシャルグループ(FG)は20日、システム障害が発生し、傘下のみずほ銀行とみずほ信託銀行で全国の店舗窓口での入出金などの取引が一時できなくなったと発表した。みずほ銀の藤原弘治頭取は同日の記者会見で、3月の障害と類似した基幹システム周辺の部品故障にも関わらずその後の点検でリスクを把握できなかったと明らかにした。金融庁は近く、みずほに銀行法に基づく報告徴求命令を出す見通し。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い“キャッシュレス化”の流れに拍車がかかり、飲食・小売業界では「PayPay」をはじめとした電子マネー決済が普及し始めているが、国内ではいまだ現金しか使えない飲食店や小売店も少なくない。そんな日本のキャッシュレス決済の利用状況は、隣国である中国・韓国と比較して進んでいるのか、遅れているのか-。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日、小型ロケット「イプシロン」5号機を鹿児島県肝付(きもつき)町の内之浦宇宙空間観測所で10月1日午前に打ち上げると発表した。イプシロンの打ち上げは約2年半ぶりで、企業や大学などが開発した小型衛星9基を打ち上げる。
昭和40年代以降の上方のお笑い界を牽引(けんいん)してきた落語家の三代目笑福亭仁鶴(しょうふくてい・にかく=本名・岡本武士=おかもと・たけし)さんが17日、骨髄異形成症候群のため、大阪府内の自宅で死去した。84歳だった。葬儀は近親者で営んだ。
NTTドコモとNTTコミュニケーションズ、医療ベンチャーのメドレー(本社・東京都港区)は20日、医療機関に対し、新型コロナウイルスの自宅療養者向けのビデオ通話を用いたオンライン診療システムの無償提供を始めると発表した。新型コロナの感染急拡大を受けたサービスで、無償での提供期間は感染状況を踏まえ今後検討する。