新型コロナウイルス感染症をめぐる「軽症」「中等症」「重症」という言葉や区分には、一般の人と専門家らの間に認識のずれがある。これがコロナへの警戒感を薄め、ワクチンの接種控えや感染予防行動を甘くしている可能性がある。
海運大手3社の令和3年4~6月期連結決算が4日出そろい、日本郵船、商船三井、川崎汽船とも最終利益が1千億円を超えて4~6月期としては過去最高となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要で家具や玩具の荷動きが活発になり、コンテナ事業が利益を押し上げた。
地球温暖化対策計画の改定案では、2030年度に13年度比46%削減の温室効果ガス削減に向け、各部門の削減目標が示された。国際的に公表した目標達成に向けて、計画が野心的になることは当然ともいえる。
トヨタ自動車が4日発表した令和3年4~6月期連結決算は、世界的な半導体不足などの逆風があるなかでも効率的な生産体制で新型車を相次いで投入したほか、営業面の努力も成果を挙げ、新型コロナウイルス禍からの回復を鮮明に印象づけた。にもかかわらず4年3月期の業績予想を据え置き、上方修正しない慎重な姿勢の背景には、半導体不足の解消やコロナ感染の収束が見通せないことへの強い危機感がある。
ソニーグループは4日、令和4年3月期の連結最終利益予想を7千億円に上方修正した。従来予想は6600億円だった。音楽や家電分野などが好調で、利益を押し上げる見通し。売上高は9兆7千億円に据え置いた。
ホンダは4日、世界的な半導体不足などの影響で、2022年3月期の自動車の世界販売見通しを485万台と、従来計画から15万台引き下げた。連結業績予想は販売費などのコスト削減効果を踏まえて上方修正し、最終利益を従来の5900億円から6700億円に、売上高も15兆2千億円から15兆4500億円に増加すると見込んだ。
菅義偉(すが・よしひで)首相は4日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う病床逼迫に対応するため、感染者が急増する地域では重症患者や重症化リスクの高い患者以外は自宅療養を基本とする政府方針に関し、与党から撤回要求が出ていることについて「撤回ではなく、しっかり説明するようにということだ。必要な医療を受けられるようにするための措置だから、丁寧に説明し、理解してもらう」と述べた。首相官邸で記者団に語った。
新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要を受け、電子書籍の市場が拡大している。一方、人気漫画をインターネット上に無断で公開する「海賊版サイト」の被害が激増しており、その被害総額は、国内最大規模の海賊版サイトだった「漫画村」(閉鎖)の推定被害額(3200億円)をも上回るとみられている。“魔の手”は従来の出版物にとどまらず、正規の方法でスマートフォンに漫画を配信する「マンガアプリ」にも伸びている。
【ロンドン=板東和正】英政府が人口の大半を占める英南部イングランドで新型コロナウイルス対策の行動規制をほぼ撤廃して以降、増加すると思われた新規のコロナ感染者数が減少している。ワクチン接種が進んだことで、人口の一定割合がウイルスへの免疫を獲得して感染を抑制する「集団免疫」の実現が目前に迫っているとの見方が広がっている。
【台北=矢板明夫】クウェートの英字紙「アラブ・タイムズ」が4日までに掲載した台湾の呉●(=刊の干を金に)燮外交部長(外相に相当)の北東アジア情勢についてのインタビュー記事が、中国側の圧力で電子版から削除されたことが明らかになった。台湾当局は「不当な言論弾圧だ」との抗議声明を発表した。
日立製作所は4日、重工分野を手掛けるフランス企業タレスから鉄道信号関連事業を買収すると発表した。事業価値は約2150億円で、買収価格は今後詰める。鉄道信号事業をグローバルに拡大させることを狙う。
4日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続落した。終値は前日比57円75銭安の2万7584円08銭。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い、国内経済の本格的な回復時期が遅れるとの懸念から売りが膨らんだ。
政府は4日、交通安全対策に関する関係閣僚会議を首相官邸で開き、千葉県八街市で下校中の小学生5人が飲酒運転の大型トラックにはねられ死傷した事故を受けた交通安全の確保や飲酒運転根絶の緊急対策をまとめた。全国約1万9千の公立小学校の通学路を対象として、見通しの良い道路や抜け道などの点検を9月までに行うことなどを盛り込んだ。