外来生物対策を話し合う環境省の専門家会議は3日の会合で、生態系への影響が深刻とされる外来種のアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)について、外来生物法による規制の必要性を示した提言をまとめた。飼育については、新たな規制の仕組み作りに言及した。
3日の香港株式市場で、中国IT大手、騰訊控股(テンセント)の株価が急落し、前日の終値に比べ約6%安で取引を終えた。国営通信、新華社系の新聞、経済参考報がインターネットゲームは子供の精神をむしばむ「アヘン」だとし、同社を名指しで批判したことが影響した。取引時間中、下落率は一時11%近くに達した。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言の対象となっている首都圏1都3県の知事が3日、テレビ会議を開き、感染力が強いインド由来のデルタ株の影響でこれまでにない急激なスピードで感染が拡大しているとして、夏休みの旅行や帰省を原則中止、延期するよう各地の住民に求める共同メッセージをまとめた。
日本航空が3日発表した令和3年4~6月期連結決算は、最終損益が579億円の赤字だった。新型コロナウイルスに伴う往来制限などが続き、4~6月期の最終損失計上は2年連続。ただ航空機の早期運用終了や給与カットなどの合理化策が寄与し、赤字幅は前年同期の937億円から縮小、公表済みのANAホールディングス(HD)と同じく改善傾向を示した。
茨城県の大井川和彦知事は3日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、臨時の記者会見で、政府に緊急事態宣言の適用を要請したと明らかにした。また国の判断に先立ち、県独自の緊急事態宣言を6日に発出することも決めた。
日本製鉄は3日、令和4年3月期の連結最終損益予想を3700億円の黒字(前期は324億円の赤字)に上方修正し、平成24年に当時の新日本製鉄と住友金属工業が合併して以降の最高益を見込んだ。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ国内外の鋼材需要が自動車など製造業を中心に回復した。余剰な生産設備の削減なども貢献し、収益基盤が強くなっている。
半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」(破産)の粉飾決算で損失を受けた株主らが、株の売り出しで主幹事だったみずほ証券に損害賠償を求めた訴訟は3日、東京高裁(平田豊裁判長)で和解が成立した。株主側によると、みずほ証券が約3千万円を支払うとの内容。
トヨタグループ各社の約35万人が加盟する巨大労組「全トヨタ労働組合連合会」が、旧民主党系議員と連携する従来の枠組みを見直し、組織内候補のほかは5人に絞った。背景には、国会で政権批判を繰り返し、自動車産業や雇用のために十分に活動していないという不満がある。労組と野党の関係に一石を投じる動きで、次期衆院選に影響が及ぶ可能性もある。
日本の医薬品ベンチャーが、海外企業が開発中のものより一度で大量に粉末状の新型コロナウイルスワクチンを製造できる技術を開発し、実験に成功したことが3日、分かった。海外企業なら1工程で接種5回分程度を作れるところを、このベンチャーなら25回分が可能となる。粉末化でワクチンは常温での保管が可能になるほか、小型化・軽量化できるメリットもあり、来年の実用化を目指す。
中国湖北省武漢市は3日、新型コロナウイルスの市中感染者が見つかり、市内の一部を封鎖したと発表した。世界で最初に感染拡大が確認された武漢で感染者が出たのは、中国メディアによると約1年ぶり。中国では7月下旬ごろから各地で感染が広がっており、経済活動や市民生活に影響が出る懸念がある。
河野太郎ワクチン担当相は3日の記者会見で、英アストラゼネカ製のワクチンについて、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令されている東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、沖縄の6府県に優先配布する方針を明らかにした。政府がワクチン配布に関し、感染が拡大する地域を優先する方式を採用するのは初めて。
明治安田生命保険が3日発表した今年の夏休みに使うお金のアンケートによると、旅行や趣味、外食などに充てる予算の1世帯当たりの平均額は前年よりも1万1350円少ない5万3807円で、平成18年の調査開始以来、最低だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出自粛が予算を押し下げた。
3日の列島は太平洋高気圧に覆われて晴れた地域が多く、特に山越えの風が熱を帯びて麓に吹き下ろす「フェーン現象」の影響を受けた東北の日本海側や北陸を中心に気温が上昇した。新潟県三条市では午後2時35分に39・1度を記録し、今年の全国最高気温となった。
【ワシントン=塩原永久】国際通貨基金(IMF)の総務会は2日、特別引き出し権(SDR)と呼ばれる外貨準備支援の枠組みを6500億ドル(約71兆円)相当拡充し、加盟国に配分する計画を承認した。拡充規模は過去最大。新型コロナウイルス禍で経済的苦境に直面する途上国の支援につなげる。
前回掲載の学生投資連合USICのもと、多くの投資サークルが金融・経済・投資について研鑽を重ねています。