英政府がロンドンを含むイングランド地方で新型コロナウイルスの行動規制を19日にもほぼ撤廃すると決めた。感染対策の義務化から個人が自己責任で感染防止に努める方針に転換し、ウイルスと共生しながら社会・経済活動の再生を図る狙いだ。感染力が強いインド由来の変異株(デルタ株)の浸透で感染者が急増中なだけに、決断は「賭け」ともみられている。
4日投開票の都議選で再選されたばかりの木下富美子都議(54)が、投票日直前に無免許運転で人身事故を起こしたことが波紋を広げている。事故直後、支援者に無免許運転を隠す嘘の説明をしていたほか、選挙期間中に無免許運転を繰り返していたとの目撃情報もあり、選挙事務所に故人の「為(ため)書き」を掲示していたことを問題視する見方も出ている。都議会には抗議などが380件寄せられ、辞職を求める声が高まっている。
菅義偉(すが・よしひで)首相は8日の記者会見で、政府が実施してきたこれまでの新型コロナウイルス感染拡大防止対策について、「酒類の提供停止は大きな効果を上げてきている」と述べた。東京五輪の開催に関しても「人流については交通規制やテレワークを徹底し、安心・安全な大会を実現できる」と強調した。
政府や大会組織委員会などは8日、東京五輪の観客について、大会期間中に新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置の対象外となる北海道、宮城、福島、茨城、静岡で行われる競技については、「定員の50%以内で最大1万人」の範囲で観客を入れる方針を固めた。東京など1都3県で開く競技は無観客とする。同日夜の5者協議で最終決定する。
菅義偉(すが・よしひで)首相は8日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を脱する切り札がワクチン接種の進展であることを改めて強調し、東京都に4回目の緊急事態宣言発令を決定したことに関し、「ワクチン接種が進み、効果があらわれるまでご理解をいただきたい」と述べた。
菅義偉(すが・よしひで)首相は8日の記者会見で、23日に開会式を迎える東京五輪の観客の扱いについて「私は緊急事態宣言となれば、無観客も辞さないと言ってきた」と語った。具体的な扱いについては、東京都や国際オリンピック委員会(IOC)、大会組織委員会などとの5者協議で決まると説明した。