日本国憲法が抱える「欠陥」を整理した新書。なぜコロナ禍の日本は大胆な措置に踏み切れなかったのか。なぜ領海侵犯に対し強く対処できないのか…。これらの疑問に切り込み、問題の根源は現行憲法の不備にあると主張する。関心の高い憲法9条はもちろん、70年以上にわたり一度も改正できなかった理由など、多角的な視点から論点がまとまり、分かりやすい。
狂気の天才などといわれるオランダ出身の画家ゴッホだが、「彼の芸術が狂気ゆえに作られたと考えるのは間違っている」と著者は説く。病気の発作が起こらないときのゴッホは「明確な意図を持って制作をする理知的な画家」だったからだ。
覚醒剤を使用したり大麻を所持したりするのは日本では犯罪だ。しかし、国際的には犯罪とせず、健康問題として見直そうという考え方が主流で、世界保健機関(WHO)も2014年、「薬物使用を非犯罪化して治療すべきだ」という立場に転換した。
トヨタ自動車の高度運転支援システム「アドバンストドライブ」の搭載車の報道陣向け試乗会が東京都内などで開かれた。人工知能(AI)を活用してさまざまな状況を予測し、購入後も車載ソフトウエアの自動更新で性能を改善できるのがシステムの特徴だ。自動運転の普及に向けた「試金石」となる技術を体感した。
政府は15日、新型コロナウイルス特別措置法に基づく、緊急事態宣言の前段階の「蔓延(まんえん)防止等重点措置」を、神奈川、千葉、埼玉、愛知の4県に適用する方針を固めた。16日に対策本部(本部長・菅義偉首相)を開き、正式決定する。期間は20日から5月11日までとする方向。対象はこれで計10都府県となる。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う蔓延(まんえん)防止等重点措置が適用された地域の多くで夜の人出が減少する一方、適用されなかった地域では人出が増加していたことが15日、スマートフォンの位置情報を基にした人出データの分析で分かった。同措置の対象外で飲食店の夜の営業時間が長い地域に、対象地域から人が流入している可能性がある。
連合の神津里季生会長は15日の記者会見で、立憲民主党が次期衆院選公約の土台となる基本政策に「原発ゼロ社会を一日も早く実現する」と盛り込んだことに苦言を呈した。「原発ゼロという言葉自体が、その分野で働く人の気持ちを傷つける。残念だ」と述べた。立民は党綱領に原発ゼロを明記しており、先月策定した基本政策は綱領を引用する形で原発ゼロに言及した。
日本郵便は15日、書類や荷物を扱う国際スピード郵便(EMS)に関し、6月から一部の地域向けに最大6割超の特別追加料金を取ると発表した。新型コロナウイルス流行に伴う航空機の減便で、貨物スペースが縮小して運賃の高騰が続いていることが響く。昨年4月から停止していた米国向けのEMSを今年6月に再開できる見込みであることも明らかにした。
【北京=三塚聖平】中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は15日、米国のアーミテージ元国務副長官ら非公式代表団が台湾の蔡英文総統と会談したことに対し、「台湾問題は中国の主権や領土保全、核心的利益に関わる」と反発した。
横浜市西区の横浜ベイホテル東急が企画した電車の運転を疑似体験できる宿泊プランが話題を集めている。客室に設置された運転シミュレーター装置でアクセルやブレーキを操作し、運転士気分を味わえる。
居酒屋で飲むような新鮮な生ビールを自宅でも楽しみたい-。そんな左党をターゲットに据えた「ペットボトル入り生ビール」を埼玉県上尾市の企業が開発した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外食が敬遠される中、担当者は「『宅飲み』の形を変える商品として根付かせたい」と意気込んでいる。
インターネット接続事業者(プロバイダー)のニフティが子供たちを対象に行った「なりたい職業」に関するアンケートで、最も多く選ばれたのは「マンガ家・アニメーター・イラストレーター」だった。社会現象を巻き起こしたアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の影響か、誰もが楽しめる作品を生み出す職業を夢見る子供たちが増えているようだ。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、星出彰彦飛行士が国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」で、日本が開発中の水再生システムの実証試験を行うと発表した。現在の米国製装置より小型で高効率で、将来の月、火星探査での実用を目指している。星出さんの乗る宇宙船は22日に米国で打ち上げる予定。