人気女子サッカー漫画「さよなら私のクラマー」の舞台の埼玉県蕨市で、作品のテレビアニメ化などを契機に市を「アニメの聖地」としてPRしていこうという動きが盛んだ。住宅密集地である蕨市には特徴的な名所やランドマークが少なく、アニメや映画の舞台となる機会に恵まれてこなかった。関係者は、作品を通じて市を広くアピールしようと意気込んでいる。
筑波大(茨城県つくば市)と同大発のベンチャー企業「サナテックシード」(東京都港区)は、ゲノム編集技術を使って、血圧を下げる効果があるとされるGABA(ギャバ)を豊富に含むトマトを開発し、今月、苗を家庭菜園向けに無料配布すると発表した。年内にも契約農家で栽培を始め、加工食品として一般販売するとしている。
欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA、本部アムステルダム)は21日、英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを接種した後、血小板減少を伴う血栓症を発症した人には、2回目の接種で同社製ワクチンを使ってはならないと勧告した。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、多国間協力を促進するため開かれた「世界保健サミット」は21日、危機への対処指針をまとめた「ローマ宣言」を採択して閉幕した。国際的なワクチン供給網強化の必要性を訴え、途上国を含めた公平な接種実現を図ることを確認した。
「2人とも認めてもらえたよ」。建設アスベスト訴訟の上告審で、最高裁が17日、国とメーカーの賠償責任を認定し、個人事業主である「一人親方」に対する国の責任も認めた。石綿による肺がんで夫と息子を失った横浜訴訟の原告、栗田博子さん(81)は判決後、横浜市内の自宅に戻り、仏壇に手を合わせた。「『同じ条件で働いていたのにどうして』という思いがあった。ようやくいい報告ができ、胸のつかえがとれた」と安堵(あんど)をにじませた。
新型コロナウイルスワクチンの集団接種が各地で本格化する中、接種の担い手となる医療従事者の確保が課題となっている。各自治体は、資格を持ちながら離職中の潜在看護師の掘り起こしに加え、歯科医師や医療従事者の「卵」に協力を求めるなどして環境整備を急ぐ。
全国の経済同友会で極めて珍しい「安全保障委員会」を常設する関西経済同友会が17日、3年ぶりに同委員会の提言を発表し、初めて「経済安全保障」のキーワードを盛り込んだ。急成長する経済を武器にした中国の覇権主義が強まる中、会員企業にとっても非常にタイムリーだった。だが、専門家の間では、経済安保は「経済を使った戦争」と呼ばれるほど幅広い。貿易・観光面などで中国との結びつきが強い関西として、「脱中国依存」にもっと踏み込んでも良かったのではないか。