IT化の浸透がDX(デジタル・トランスフォーメンション)に発展し、人々にとって有益な情報が有機的に結びついて合理的に行動できるようになると期待されているこの時代、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に1年も苦しむとは夢想だにしなかった。
自動配送ロボットによる宅配サービスの実用化がいよいよ近づいてきた。コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパンとソフトバンクなどは20日、自律走行ロボットがオフィスビル内で商品を配送する実証実験を公開した。楽天や日本郵便なども自動配送ロボットの実証実験を始めており、法整備の議論も進む。新型コロナウイルス感染拡大で需要が増大する運送業界の人手不足解消や生産性の向上につながると、実用化への期待が高まっている。
原発、ミサイル、半導体-。経済政策や企業活動が国の安全保障に直結すると考える「経済安全保障」の世界では、東芝が持つこうした戦略技術の海外流出は最も警戒すべき問題とされる。「注目しないわけにいかない」。政府関係者はそう語り、英投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズによる東芝買収の是非をめぐり議論を始めた。
東芝は20日、英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズから、買収に関する検討を中断するとの書面を受け取ったと発表した。買収案について具体的な記載はなく、関係者によると、CVCは買収提案を事実上撤回したとみられる。6日の初期提案から車谷暢昭前社長(63)の辞任にまで発展した東芝の混迷は、ひとまず収束に向かう公算が大きい。
火災で1カ月にわたり停止したルネサスエレクトロニクスの半導体工場は、減産を強いられている自動車業界も支援し、ようやく再開にこぎ着けた。ただ「産業のコメ」とも呼ばれる半導体は、急増する需要に供給が追いつかない状況が続く見通しだ。世界規模で買収や能力増強など再編の動きが活発化している。
世界初の記録を次々と打ち立てたはやぶさ2号機。ミッション成功は、JAXAの、成功の方程式によってもたらされた。そのプロジェクト成功の秘密を、気鋭の識者に探っていただいたインタビュー・シリーズ。今回ご登場願うのは、ご存知、ジャーナリストの池上彰さん。NHKの記者、そして後にはキャスターとしてテレビのも登場し、幅広い分野を取り上げ、わかりやすい解説でお馴染みです。〈はやぶさ2プロジェクト〉から見出した3つのキーワードを中心に、チームや組織がプロジェクトに挑戦し成功させるために何が必要なのかを、池上さんと一緒に考えてみたいと思います。
スタジオジブリのアニメーション作品は全部でいくつ? 年齢を重ねるごとに新たな魅力を発見できるジブリ作品、『おもひでぽろぽろ』『風立ちぬ』について考察。
『呪術廻戦』の勢いが、止まらない。なぜこの時代に多くの支持を得ているのか。
【難読漢字】「見做す」って読めますか?「みはなす」ではありません!
驚異的な知能を持ちながら「心」のない男・鈴木一郎と、警察庁の華麗なるエリート警視・鵜飼縣の頭脳対決を描く人気ミステリシリーズ『脳男』。首藤瓜於さんが21年前に江戸川乱歩賞を受賞してデビューした1作目からさらなるパワーアップを遂げた3巻目『ブックキーパー 脳男』が、1作目から21年の年月を経てとうとう刊行される。デビュー作から高く評価してきた香山二三郎さんが語るこの作品のすごさとは――。
「なぜ、あの人だけいい思いをするの!」幸せそうな人を見るとモヤッとする誰にもある負の感情。ヒトは誰もが生贄を求め、自分も生贄になる運命にあります。脳科学者・中野信子さん、中東からヨーロッパ、アメリカとさまざまな異文化で学び暮らしてきた漫画家・ヤマザキマリさんの共著『生贄探し 暴走する脳』で、その、不条理さを歯に衣着せず分析。そして、生きにくさから自由になる方法を提案します。
2019年の逃亡犯条例修正反対運動を発端としたデモが長期化し、その後2020年6月に中央政府の手によって香港国家安全維持法(香港国安法)が施行された。
燃え殻さんに、周囲の人の死のこと、Twitterで24万以上のフォロワーを持つ立場から見たSNSの誹謗中傷について聞いた。
4月5日、中国河北省唐山市の検問所で、金徳強という51歳のトラックドライバーが2000元(約3万3000円)の罰金を支払うよう命じられ、農薬をその場で飲んで自殺した。彼の憤死の背景には、過当競争による貧困と、粗悪なデジタル監視システムを使った取り締まり不正という、経済大国とは思えない搾取、圧政を受ける下層労働の姿がある。
SDGsに注目が集まる中、地球温暖化への関心も高まるばかり。科学者たちの調査から浮かび上がってきたのは想像以上に深刻な事態に陥っている可能性だ。北極調査から地球の「今」に迫った。
家電量販店で働く鳥飼紗栄子さん(仮名・38歳)は、保育園のママ友付き合いになじめない一方で、公園で偶然出会った別のママとLINEを交換する。しかし押しつけがましい彼女の話し方が苦手だったうえ、とうとうLINEが原因でトラブルにまで発展してしまった…。
日本のワクチン接種が大幅に遅れていることから、日本経済への打撃が市場で懸念され始めている。コロナ終息後は、社会のデジタル化や脱炭素シフトなど、大規模な産業構造転換が起こる可能性が高く、景気回復が遅くなることの影響は大きい。
亡くなった身内の骨が混じっているかもしれない土砂を、埋め立て工事のために海へ放り込まれたら、どんな気持ちになるだろうか。いま沖縄はそのような事態に直面している。
神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。愛くるしいタンタンですが、今年、中国への返還が決まっています。神戸で最後の時間を過ごすお嬢様の様子を、毎週水曜日にお届け!
コミックDAYSにて連載中の漫画『事件はスカートの中で』(著:ずみ子)をご存知だろうか。昨年5月20日に連載がスタートし、その「背徳的内容」がSNSを中心に話題を呼んでいる。本作は、4月7日に最終回を迎えた――。
日米首脳会談が終わった。世間では、アメリカの厳しい対中姿勢がより明確になる中で、日本がまだこの立場についてこれていないことを指摘しながらも、首脳会談自体については高い評価を与える論評が保守論壇では一般的である。だが、私の評価はそれほど高いものではない。なぜなら…