現代において「貧困」は、単なる「貧困層」の問題ではなくなった。「貧困」の根柢には、資本主義という制度固有の「矛盾」が潜んでいる……「スーパーリッチ」でさえもはや逃れることのできない現代の「貧困」の本質とは？大黒弘慈氏による、マルクス思想からの分析。（#3／全6回）
首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山噴火……過去にも起きた「恐怖の大連動」は、東京・日本をどう壊すのか。
「紫式部なくして藤原道長なし」「藤原道長なくして紫式部なし」。『紫式部と藤原道長』では、『源氏物語』を著わした紫式部と、日本史上最高の権力を長期間にわたって保持した藤原道長とのリアルな生涯を、確実な史料のみによって時系列的に復元しています。
ローマンさんは、ツーリングの様子をドライブレコーダーに録画し、岡山県をはじめ様々な道路で出くわした“珍事件”の数々をSNSで発信して話題を集めています。
1980年代のオランダで、殻形成の不十分な卵を産むシジュウカラの報告が相次ぎました。当時は、化学合成殺虫剤の被害から鳥類が劇的に回復した時代だったために、その原因は謎とされてきましたが、手がかりは思わぬところにありました。私たちの足元にある「大地」です。かつての大量絶滅の痕跡を地質から探り、そして、未来の大量絶滅の可能性を大地に聞く。まったく新しい「絶滅論」を提唱する気鋭の地質学者による、最新トピックをご紹介していきましょう。
じわじわ感じる負担増、ガソリンや軽油の価格、電気代やガス代等の値上がりは、企業経営にとっても個人にとっても大きな痛手だ。円安で、これまでよりも多くのマネーを燃油などに支払っているのだから、日本のマネーが外国に流出していると思う人も多いだろう。しかし実際は、マネーは国外流出しない。逆に言えば、日本からの輸出が増えても、外国のマネーが減って日本のマネーが増えることもない。
創刊60周年を迎える講談社の科学新書ブルーバックス。60周年キャンペーンを大々的に行う予定なのに、直前の異動によって送り込まれたのは科学に弱い編集長。そんな事情は一顧だに考慮されず、販売部や宣伝部から次々と「難題」が持ち込まれる。はたしてキャンペーンは無事に成功するのか？ 新編集長が忖度抜きで描く、社内人間模様のドラマ。
日本という国や日本人の謎や難題に迫る新書『日本の死角』が発売たちまち７刷となり、普段本を読まない人も手に取り始めている。
「リスキリング」という、最近よく耳にする言葉。従来のスキルアップとは異なり、企業や行政が主体となって、働く人に、デジタルなど成長分野の業務に就くために必要な新たな職業能力を習得させることをいう。岸田首相は2022年10月、リスキリングを含めた「人への投資」に５年間で１兆円の予算を当てると公表した。テクノロジーの発達で、人間の雇用がAIやロボットに取って変わられていくことへの対応策として生まれた「リスキリング」は、バブル崩壊以降、賃金が減少し続け、もはや危機にある日本の「中流」が再生する処方箋になるだろうか。国をあげていち早くリスキリングに注力してきたドイツの例を見てみよう。
仕事でのミーティングや、友人同士の何気ない会話の中で、「この人、賢い！」と感心したり「こいつ、やっぱり頭いいなー」と尊敬してしまう瞬間がないだろうか。そういう頭の良い人は何が違うのだろうか。9月刊の講談社現代新書『思考の方法学』では、慶應義塾大学で教鞭をとる栗田治氏が、現実世界での論理的な意思決定に一生役に立つ「モデル分析」の作法をわかりやすく解説している。『思考の方法学』の中から、モデル分析の本質でもあり、誰もが認める「頭の良い人」の本質を述べた部分を抜粋して紹介していく。
９月１９日、ガーシーこと東谷義和被告の初公判が東京地裁で開かれた。法廷で反省の弁を述べたガーシー被告だが、やがて再び議員を目指す可能性はあるのだろうか。彼が社会に投げかけ、そして残した教訓について、改めて振り返る。
岸田文雄首相は追い詰められた結果、早期解散に踏み切るかもしれない。そんな観測が永田町では流れ始めている。岸田首相が9月13日に行った内閣改造を受けて報道各社が世論調査を実施したが、その内容は政権にとって悲惨なものとなった。
英国政府は、当面は化石燃料を使い続けること、そして、経済成長を犠牲にするつもりはないことをはっきりさせた。
『この素晴らしき世界』は女優の替え玉のドラマだった。若村麻由美が主演で、もともと鈴木京香主演のはずだったのが、かなりぎりぎりになって主演が代わったというのが話題になっていた。ドラマも、ふつうの主婦が逃げだした女優になり代わるという話である。
インフレ局面を迎える中、安易に値上げをすれば顧客を失いかねず、価格を据え置けば利益は削られる。多くの企業にとって、今、「価格戦略」は最も重要な課題の１つだろう。当連載は、製品の販売価格をマネジメントする「価格支配力」により、高い利益率と成長を両立させるマーケテイング戦略、価格戦略について解説した書籍『価格支配力とマーケテイング』（菅野 誠二、千葉 尚志、松岡 泰之、村田 真之助、川﨑 稔著／クロスメディア・パブリッシング）から一部を抜粋・再編集してお届けする。第4回は、日東電工が50年以上にわたり積み重ねてきた独自のマーケティング活動とグローバルニッチトップ戦略、エリアニッチトップ戦略を解き明かす。
拡大し続けるサイバーエージェントの採用戦略には、全社員を巻き込みリクルーターにする “ しかけ ” があった。
丸井グループの変革の舞台裏を紹介するシリーズ。第1回は組織変革のために行った意識変革の取り組みを取り上げた。第2回はその先にある自走組織の作り方だ。
モノづくり現場で使われる一切の商品「プロツール」を卸売する専門商社「トラスコ中山」の変革の舞台裏に迫っている。顧客の利便性を高めようとする思考は、独創的なサービスの発想につながる。今回は、モノづくり現場で使いたい時に資材や消耗品を「棚」から取り出せる、「富山の置き薬」のような発想で消耗品管理の概念を大きく変えた「MROストッカー」の事業化までと現在に迫る。
