良い倉庫を建てれば収益が伸びていくという、従来の倉庫業のやり方では限界が来る。これからは新たな収益モデルを構築しなければならない――。140年近い歴史を持つ三菱倉庫が、ここに来て大きな経営改革に乗り出している。その実現のために、同社が着目したのは「人」だった。人材ポートフォリオの策定、企業内大学の設置、経営層と従業員の対話集会といった人事施策を次々と進めているのだ。なぜ人に着目し、これらの取り組みを行うのか。人事トップである三菱倉庫 代表取締役 常務執行役員の前川昌範氏に話を聞いた。(前編/全2回)