インドのモディ首相が、北部ジャム・カシミール州の自治権を剥奪した。カシミールにはイスラム教徒が多く住む。「ヒンズー至上主義」を隠そうとしないモディ首相が、公然とイスラム教徒を弾圧し始めたのだ。民主主義国家でなぜこんなにも寛容さが失われていくのか。
インド北部のジャム・カシミール州の自治権が剥奪された。そのほとんどがイスラム教徒である住民たちからは、「ヒンズー至上主義」の政権が下した方針に猛烈に反発しているが、政府は軍や治安部隊を大量投入し厳戒態勢を敷いている。電話もインターネットも遮断されたカシミールで、いま何が起こっているのか。
16世紀、ヨーロッパ経済の中心地はアントウェルペン(アントワープ)だった。その地を領有していたのは、当時、世界の最強国だったスペインのフェリペ2世だ。ところがこのフェリペ2世の「ある過ち」により、アントウェルペンの繁栄はしぼみ、ひいてはスペインの没落まで招くことになってしまう。