ソ連時代の20世紀半ば、ここには巨大な強制収容所があった。過酷な気候条件と、本土から離れている故の食料の供給問題で、収容者の間では致命的な病気が蔓延していた。かわいそうな人々は苦しめられ、虐げられた。岩や丸太を運ばせられたり、何時間もぶっつづけで「インターナショナル」(国際的なプロレタリアの歌)を大声で歌わされたりした。拷問、非人間的な労働条件、銃殺などにより、ここでは何万人もの人が死亡した。
だが今日のソロヴェツキー諸島は、ロシアで最も穏やかな場所の一つになっている。暗いオーラのある風光明媚なこの場所で、何をしたらいいのだろうか。
ソロヴェツキー諸島には、アルハンゲリスク州の行政中心地アルハンゲリスク市から飛行機で行くこともできるが、カレリア共和国のケミ市やベロモルスク市から船で行く方がずっと楽しい。カモメの餌付けができるように、パンを持っていくのを忘れないようにしよう。
白海を進む船の甲板で毛布に包まれながら立っていると、大きな白い鳥がおもしろい鳴き声をあげながら近づいてきて、投げる餌を上手にとらえる。
Фото опубликовано Olga Cherednichenko (@olgacherednichenko) Июл 26 2015 в 10:01 PDT
諸島の主要な島で、船が着岸する大ソロヴェツキー島には、とても快適なホテルがある。ゆっくり滞在しよう。歴史ある有名なソロヴェツキー修道院を観光したら、自転車をレンタルしてレボルダ村を走り、木造の家、放牧された牛、砂の道を歩くヤギの間を進もう。
Фото опубликовано Olga Cherednichenko (@olgacherednichenko) Июл 26 2015 в 10:03 PDT
岩でゴツゴツしている風吹く島を散歩するのはとても心地良い。どこの景色も絵のように美しい。画像共有サイト「インスタグラム」にすぐに写真を投稿したくなるが、ソロヴェツキー諸島にインターネットはないから、ちょっとがまんしなければいけない。
時々、錆びた有刺鉄線と風でやせ細った木の柱を見かける。これを見て気分が暗くなったり、重苦しさを感じたりする敏感な人もいる。ここには苦しみと絶望の道、収容所に続く狭軌鉄道があった。
興味深い場所は大ソロヴェツキー島だけではない。大ザヤツキー島にも行く価値はある。ソ連時代、ここには女子懲罰独房があった。
Фото опубликовано Olga Cherednichenko (@olgacherednichenko) Июл 28 2015 в 1:45 PDT
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