5月1日のニューヨーク外国為替市場では、この日発表された製造業に関する経済指標が、市場の予想を上回ったことで景気が堅調だとの見方からドルを買う動きが出て、円相場が一時1ドル=137円台前半まで値下がりしました。1ドル=137円台は、ことし3月初旬以来となります。堅調な経済を背景に、FRB=連邦準備制度理事会が利上げを行うとの見方が強まり、円売りドル買いを後押ししました。市場関係者は、「ファースト・リパブリック・バンクの破綻は、JPモルガン・チェースの買収があわせて発表されたこともあり、金融市場は冷静に受け止めている。今週開かれるFRBの会合の後の記者会見でパウエル議長が、今後の金利水準についてどのような見通しを示すかが注目される」と話しています。