ことし初めに押し寄せた、新型コロナウイルスの第6波。オミクロン株による感染の急拡大で病床がひっ迫する中、大阪府が高齢者施設などに向けて出したある通知が、波紋を呼びました。「(入院の)対象に該当しても病床のひっ迫状況などによりやむを得ず施設内療養をお願いする場合があります」クラスターが起きた府内の施設では、感染した入所者の容体が急変しても入院できなかったケースが出るなど、困難な事態に直面しました。大阪府ではこのときの教訓をもとに対策が進められてきましたが、第8波が迫るなか、今も残る課題があります。(大阪放送局記者 北森ひかり ディレクター 横山康博)