少し前の話になってしまうが、8月12日、映画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台となった米アイオワ州・ダイアーズビルという、人口が4500人ほどしかいない田舎町で米メジャーリーグの試合が行われた。対戦カードはシカゴ・ホワイトソックスとニューヨーク・ヤンキース。日本でも報道番組等で紹介されたため、見聞きした人も少なくないだろう。この試合が行われた球場は、映画内に出てきたものではなく、同じ敷地内に新設されたものだが、映画と同じように背の高い、無数のとうもろこしの葉茎に囲まれたボールパークはプロスポーツという非日常をおとぎ話の空間へと昇華させた。