トヨタ自動車が12日発表した令和3年3月期連結決算は、最終利益が前期比10・3%増の2兆2452億円だった。売上高は前期比8・9%減の27兆2145億円だったが、コスト削減などが寄与し、増益を確保。新型コロナウイルス禍でも最終増益を確保する底力を見せつけた。ただ、世界各国が目指す脱炭素の実現に向けて電動化が大きな課題であることには変わりはない。世界的に電気自動車(EV)へのシフトが進む中でも、ハイブリッド車(HV)や燃料電池車(FCV)などにも目を配り、研究開発にも積極的に投資する姿勢を示した。