日本の半導体材料の対韓輸出管理の厳格化をめぐり、韓国が世界貿易機関(WTO)に提訴したことを受けた日韓の2国間協議が19日に、スイスのジュネーブで開かれる。2国間協議は2回目。両国の主張は平行線をたどっており、2国間協議での決着は困難な状況だ。解決しない場合、韓国は裁判の1審にあたる紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請できるが、対立の長期化は不可避とみられる。20日には、10月の貿易統計が発表される。9月の貿易収支は3カ月連続の赤字だった。中国の景気減速による中国向け輸出の落ち込みに加え、日韓関係の悪化による不買運動の影響も重しとなっている。