震度6強を観測した福島県相馬市の秘書課の職員は「市長は出勤して被害の情報収集にあたっていますが、電話がつながらないところが多く、まだ詳しい情報は入っていません。市内は広い範囲で停電していて市役所は自家発電で対応していますが、津波を確認するために海の方に向けたカメラが停電で見られなくなっています。避難所を開設した市役所の隣にある2つの体育館には多くの人たちが車で避難に訪れ、渋滞している状況です」と話していました。
宇都宮市消防局によりますと、17日午前0時15分ごろ、宇都宮市下岡本町で、アパートの1階の部屋に住む女性から「地震で家具が倒れてアパートから出られない」との119番通報がありました。消防がアパートに向かって女性を救助し、女性にけがはないということです。
消防によりますと、震度5弱を観測した山形県米沢市にある工場で、エアコンの室外機が背中に落ちた50代の男性が病院に搬送されたということです。消防によりますと、男性は意識はあるということです。
神奈川県内で、震度4の揺れを観測した横浜市や川崎市、それに相模原市など11の市や町を管轄する各消防に取材したところ、午前1時10分の時点で、合わせて3人がけがをしているということです。このうち川崎市では40代の母親と6歳ぐらいの男の子が階段から落ちて軽いけがをしたということです。寒川町では高齢の女性が自宅で転倒して頭にけがをしたということです。
地震発生時に東京 江東区にある「ゆりかもめ」の東京国際クルーズターミナル駅に止まっていた車内で撮影された映像です。車体全体が大きく横に揺れ、つり革も真横に振れている様子が確認できます。撮影した男性は「大きな横揺れがあり、これはおかしいとすぐに分かった。停車中だったので車内に閉じ込められるようなことはなく、その後、運転が再開された」と話していました。
震度5強を観測した福島県郡山市のビジネスホテルで、地震の発生時の様子を撮影した映像では、備え付けられている机やいすのほか、加湿器や壁にかけられた額も大きく揺れ動いています。撮影した男性は「立っていられないほどの揺れが30秒以上続き、多くの宿泊客が廊下に出て不安そうな様子でした」と話していました。
震度6弱の揺れを観測した福島県双葉町は、津波注意報の発表を受けて、16日午後11時41分、町内の海岸地区に避難指示を出し、海岸や川の河口付近に近寄らないよう呼びかけています。
１７日午前０時５２分ごろ地震がありました。震源地は福島県沖で震源の深さは５０キロ、地震の規模を示すマグニチュードは５．６と推定されます。各市町村の震度は以下のとおりです。震度４が、宮城県名取市、宮城県角田市、宮城県山元町、宮城県涌谷町、福島県相馬市、福島県南相馬市、福島県伊達市、福島県国見町、福島県川俣町、福島県双葉町、福島県新地町、福島県飯舘村。
最大震度6強を観測した宮城県内で、地震の際の状況について各地で取材しました。
JR東日本によりますと、東北新幹線の下り列車が福島駅と白石蔵王駅の間で脱線しているのが確認されたということです。脱線の場所などについての詳細は確認中で、今のところ、乗客がけがをしたという情報はないということです。
震度６強を観測した福島市など福島県の各自治体に入っている被害などの情報や、地震発生時の様子です。
警察によりますと、横浜市神奈川区で電柱が道路に倒れているという通報があったということです。今のところ、けが人などの情報は入っていないということです。
宮城県利府町は津波注意報の発表に伴い、市内沿岸部の世帯に避難指示を出しました。町は2か所に避難所を開設しています。
午後11時半ごろ、仙台市青葉区のビルの8階にある事務所で撮影された映像です。大きな揺れが30秒ほど続いて机やいすが大きく動き、揺れの影響で棚の扉が開いたり、閉じたりしていました。机の上に置いてあった資料は床に散乱していました。また、大人の背丈より高い棚が複数倒れていました。撮影した男性は、「1回目の揺れよりも2回目の揺れが大きかった。事務所が8階にあるので、揺れはとても強く感じました。固定していた棚まで倒れてしまい怖かったです」と話していました。
東京電力管内に電気を送る火力発電事業者JERAによりますと、地震の影響で福島県広野町にある広野火力発電所の5号機と6号機が稼働を停止しているということです。
JR東日本は地震の影響で在来線のほとんどの区間で運転を見合わせていましたが、山手線、京浜東北線、横浜線、埼京線、川越線、中央線、五日市線、青梅線は運転を再開しました。
通信大手各社は、インターネットを通じて安否に関する情報の登録や確認ができる、災害用の伝言板サービスなどを提供しています。
NTT東日本によりますと、これまでのところ今回の地震による通信サービスへの影響は確認されていないということです。ただ、管内の広い範囲で停電が発生していることから、会社では引き続き状況を注視しています。
各地の原子力発電所の状況です。
午前0時20分現在、福島県内で避難所を開設しているのは▽浪江町の浪江町地域スポーツセンターといこいの村なみえ▽富岡町の文化交流センター学びの森▽双葉町の双葉町コミュニティセンター▽広野町の広野町公民館▽楢葉町のならはスカイアリーナです。
震度6弱を観測した福島市のJR福島駅の東口にあるビジネスホテルでは、地震のあと壁の一部が崩れていました。現場では、ホテルや近くの建物から道路に出てきた人たちが不安そうに周囲の建物を見上げていました。停電や車の渋滞などは起きていないということです。
岩手県の遠野市消防本部によりますと、地震のあと「外に避難しようとした1人が転倒し、けがをしている」という通報があったということです。けがの程度はわからないということです。
津波注意報の発表を受けて仙台市は宮城野区と若林区の沿岸部に避難指示を出しました。
震度6強の揺れを観測した宮城県内では、停電や断水などの被害の情報が入っています。
東京消防庁によりますと地震の直後、東京・港区の六本木ヒルズでエレベーターが停止し、中に1人が閉じ込められたという通報がありましたが、かけつけた救急隊員がまもなく救助しけがはないということです。東京都内では、ほかにもエレベーターに閉じ込められたという通報が複数あるということで消防が確認を進めています。
