奈良県によりますと、下市町などを流れる丹生川は、下市町の貝原観測所で「氾濫危険水位」に達しました。奈良県は、氾濫の危険性が高まっているとして、午後3時50分に「氾濫危険情報」を出して、厳重に警戒するよう呼びかけています。
埼玉県によりますと、さいたま市を流れる鴨川はさいたま市北区の日進上観測所で、午後3時50分に、氾濫のおそれがある「氾濫危険水位」を超えました。埼玉県は、洪水の危険性が非常に高まっているとして、「氾濫危険情報」を出して厳重に警戒するよう呼びかけています。
東京都によりますと東京の石神井川は午後3時24分に練馬区石神井台の稲荷橋観測所で洪水のおそれがある氾濫危険水位に達しました。東京都は氾濫の危険性が高まっているとして厳重に警戒するよう呼びかけています。
国土交通省や気象庁によりますと、埼玉県内を流れる荒川は、熊谷市内の観測所で、午後4時ごろに避難勧告などを出す目安となる「氾濫危険水位」に達しました。
NHKが午後4時前までの被害をまとめたところ、全国では1人が死亡し、少なくとも1人が行方不明になっています。
高知県四万十町で、漁港の防波堤に設置されていた灯台が倒壊し、高知海上保安部は台風19号にともなう強風や高波が原因ではないかとみて天候が落ち着き次第詳しく調べることにしています。
消防によりますと12日午後3時すぎ、群馬県伊勢崎市柳原町のホテルの駐車場で、50代の男性が車から降りる際に、強風で突然閉まったドアに顔が当たり、軽いけがをしたということです。
相模原市消防局によりますと、12日午後3時ごろ、相模原市緑区牧野で土砂崩れが起きて住宅3棟が巻き込まれました。倒壊した住宅もあるということで消防が逃げ遅れた人がいないかなどを調べています。
神奈川県小田原市によりますと、12日午前11時前、小田原市成田の豊川小学校に避難してきた50代の女性が車から降りる際に転んで顔を打ち軽いけがをしたということです。
合わせて7つの都と県に大雨の特別警報を発表したことについて、気象庁の梶原靖司予報課長は午後4時半から記者会見を開きました。
三重県志摩市の災害対策本部によりますと12日午前11時半以降、市内の住民から住宅が浸水する被害にあったという連絡が相次ぎました。
国土交通省や気象庁によりますと、東京、神奈川、山梨を流れる「多摩川」では、東京 調布市の観測所で午後3時40分ごろ、氾濫の危険性が非常に高まり、自治体が「避難勧告」などを発表する目安となる「氾濫危険水位」に達しました。
台風19号の影響で気象庁は東京と神奈川、埼玉、群馬、静岡、山梨、長野の合わせて1都6県に大雨の特別警報を発表しました。都県別の詳しい市町村はこちらです。
台風19号の影響で神奈川県平塚市は相模原市にある城山ダムが午後5時から緊急放流する見込みであることをうけ、午後3時57分に放流によって水位が急激に上昇するおそれにある相模川流域の10万6601世帯24万6985人に対して、避難指示を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、市は、直ちに避難するよう呼びかけています。
台風19号の影響で神奈川県茅ヶ崎市は相模原市にある城山ダムが午後5時から緊急放流する見込みであることをうけ、午後3時40分に放流によって水位が急激に上昇するおそれにある相模川流域などの4万7673世帯11万4901人に対して、避難指示を出しました。警戒レベル4にあたる情報で、市は市の配信メールサービスやSNSを通じて直ちに全員避難するよう呼びかけています。