「給食を残した人は居残り!」「ご飯全部食べないとだめよ」「お野菜も食べなさい」「毎食米三合食え!」……誰もが似たような言葉を一度は耳にしたり、もしくは口にしたりしたことがあるのではないだろうか。口にする側の多くは、食育としてだったり、子どもの栄養状態を考えたり、スポーツするための体つくりを考えたりしてのものだろう。しかし、良かれと思って口にしているその言葉が、子どもたちを追い詰め、そこから心身の病を発症することも少なくないという。自ら他人と食事ができない「会食恐怖症」に長く苦しんだ山口健太さんが警鐘を鳴らす。