「物流2024年問題」対策として2024年4月に可決・成立した「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律及び貨物自動車運送事業法の一部を改正する法律案」(物流総合効率化法)において、一定規模以上の荷主企業に対して「物流統括管理者(Chief Logistics Officer:CLO)」の設置が義務付けられることになった。対象となる企業は、2026年度までに社内でCLOの選任を進めなければならない。本連載では『CLOの仕事 物流統括管理者は物流部長とどう違うのか』(森隆行著/同文舘出版)から、内容の一部を抜粋・再編集。経済産業省・物流企画室長の中野剛志氏(肩書は2024年6月時点)へのインタビューから、改正法のポイントやCLOに求められる役割を解説する。第1回は、CLO設置が法制化された狙いや、CLO選任者に求められる法的義務などについて見ていく。