アジアカップではまさかのベスト8敗退を喫した日本代表だが、まだその期待値は高い。大きな要因として挙げられるのが選手たちのレベルアップだ。久保建英、三笘薫といったアタッカー陣、遠藤航、冨安健洋らディフェンス陣はそれぞれリーガ、プレミアリーグのトップチームに所属する。そんな中でひとつの課題とされるのが、監督·コーチのレベルアップである。例えば、選手と同じように「日本人指導者が欧州リーグで指導」することができればそれは叶いそうだが、現実には高い壁がある。それがライセンス制度。欧州サッカー連盟(UEFA)加盟国のトップチームで監督を務めるには、UEFAが発行する「UEFA Pro」(UEFAの最高位)ライセンスを取得するしかない。
日本でS級ライセンスを取ったとしても、欧州の監督として指揮をとることができないのである。なぜなのか――。