富士フイルムホールディングスが、日立製作所の医療用画像診断機器事業の買収を検討していることが17日、分かった。人工知能(AI)などを活用した富士フイルムの画像解析技術と日立の機器を組み合わせ、成長分野と位置付けるヘルスケア事業の強化を狙う。買収額は1700億円規模になるとみられる。富士フイルムは医療現場で使う画像診断システムに強みを持つ。日立は磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)などを手掛けている。画像診断機器は世界的に欧米勢が高いシェアを占めており、富士フイルムは買収で規模を拡大して競争力の向上につなげる。