岡山県赤磐市は、市内を流れる吉井川が氾濫するおそれがあるとして6日午後11時45分、吉井地区の一部の740世帯、1600人にただちに避難する必要がある避難指示を出しました。赤磐市は、市内に6か所の避難所を開設しています。
岡山県は大雨の影響で高梁市にあるJR伯備線の備中広瀬駅の周辺の住宅地で、孤立している住民が複数いるという情報が高梁市から寄せられたため、6日午後11時すぎ陸上自衛隊に災害派遣を要請したということです。
岡山県倉敷市は市内を流れる小田川が氾濫するおそれがあるとして、6日午後11時45分、真備地区の一部にただちに避難が必要な避難指示を出しました。倉敷市は市内に35か所の避難所を開設しています。
兵庫県を流れる大屋川は、養父市大屋町由良で観測したところ、6日夜11時45分ごろに3.4メートルの「氾濫危険水位」に達しました。兵庫県は洪水の危険性が高まっているとして、「氾濫危険情報」を出して厳重に警戒するよう呼びかけています。
京都府によりますと、野田川は午前0時に、与謝野町の堂谷橋水位観測所で、洪水が起きるおそれがある「氾濫危険水位」を超えました。京都府は、洪水の危険性が非常に高まっているとして、「氾濫危険情報」を出して厳重に警戒するよう呼びかけています。
岡山県高梁市によりますと、高梁市有漢町有漢で、大雨の様子を見に行った66歳の男性が行方不明になっているという情報があり、地元の消防団などが捜索にあたっているということです。
広島県府中市の総務課や消防によりますと、6日午後9時40分ごろ、府中市河南町の御調川で高齢の男女2人が流されたということです。このうち男性は救助され命に別状はないということですが、女性は行方不明のままだということで、現在、消防などが捜索にあたっています。
鳥取県若桜町は6日午後10時半に町内を流れる八東川などの水位が上がっているため、吉川地区と池田地区のあわせて291世帯626人に避難指示を出しました。
広島県府中市の総務課や消防によりますと、6日午後9時30分ごろ、府中市木野山町で住宅の裏山の土砂が崩れてこの家に住む3人が巻き込まれたということです。このうち2人は無事、救出されましたが、残りの1人については連絡がとれていないということです。
神戸市は、がけ崩れの危険が高まったとして、神戸市須磨区高尾台1丁目の5世帯10人に出していた避難勧告を、6日午後10時に避難指示に引き上げました。これにより、須磨区の避難指示の対象は、合わせて19世帯43人になりました。
京都府福知山市は、特別警報が出たことを受けて、きのう(6日)午後11時50分に市内全域の3万6145世帯、7万8621人に避難指示を出しました。
活発な前線の影響で、中国地方と九州北部では断続的に激しい雨が降り記録的な大雨となっていて、気象庁は、6日、広島県、岡山県、鳥取県、福岡県、佐賀県、長崎県、それに兵庫県、京都府に大雨の特別警報を発表しました。気象庁は、数十年に一度しかないような災害が差し迫っているとして、土砂災害や川の氾濫などに最大級に警戒するとともに、周囲の状況を確認し、ただちに安全を確保するよう呼びかけています。