【新春直球緩球】 --平成30年は基幹店の日本橋三越本店(東京都中央区)の改装を披露する一方で地方店閉鎖も発表した 「小売業はいい立地で商売しなければならない。(日本橋など)勝てる立地の店にはこれからも投資するが、難しい立地はコストがかかる。(閉鎖という)思い切った決断をしたが、新しい立地で商売していくための原資に充てる。縮小均衡ではない」 「基幹店は訪日外国人客(インバウンド)の消費も力強く、引き続き期待できる。しかし地方店は高額商品を置かずインバウンドも少ないとなると、今の形の維持では、全くやっていけなくなるだろう」 --インバウンド消費が好調だ 「インバウンドの伸び率は鈍化するが、4~5年は中国との間で非常事態が起こらない限り減ることはない。今後、観光産業は伸びるため、これからは自家用ジェット機で来日するような超富裕層を日本橋本店に呼び込んでいく。普通の百貨店ではそろわない商品を扱い、最高の購入体験を提供していきたい」 --注目分野は電子商取引だ 「インターネット通販は今後、勝てる分野を掘り下げる。化粧品に特化した通販サイトを春にも立ち上げる。化粧品は百貨店の強みが発揮できる分野だ」 --消費税増税の影響は「時期が(年度途中の)10月で、上げ幅も2%のため年度を通じて売り上げが1%も落ちることはないだろう。最大0.5~0.3%のマイナスとみている」